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1. |
Lemon Elegy (レモン哀歌)
04:30
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トパァズ色の香気 哀しくとろけて
齧りかけた愛を追いやる夕闇
なまぬるい風が 辺りに一面
窓硝子越しの季節がふるえた
夜に揶揄われて 二人は有耶無耶な儘
時間だけが過ぎてゆく 蝕むように
月あかり照らす 老頭児たちの群れ
手招きするように 二人を誘う
夜に揶揄われて 二人は有耶無耶な儘
時間だけが過ぎてゆく 蝕むように
空想に耽る 遠い日々を想って
嗚呼、溜め息一つ 静かな遊泳
月あかりが照らす 老頭児たちの群れ
懐かしい音楽に 縺れて踊る
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2. |
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夜風に紐とかれ
消えてゆく愛を
兆す溜め息
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3. |
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冷えた街の景色
遠く続く路に
薄ら陽が僕の影を映した
変わらぬ街並に足跡はないけれど
変わりゆく僕だけ残す幻灯機
翳りゆく雲の切れ間に
澄んだ君の歌声が沈んでゆく
生まれた日も今もずっと
宙に抱かれて廻ってる
ちいさな僕らを乗せて廻っているよ
昨日のことのような
遠い日のことのような
ぼんやり過ぎた日を指でなぞった
湧き立つ人の声、遠のく
見下ろす足元を
風が通り過ぎてゆく
佇む僕たちを
竦ませる蒼い空に背を向け
宛てなく散り散りと消えてゆく
誰知らぬ場所へ
生まれた日も今もずっと
手のひらの中、赫いてる
仰ぐ宙は高く赫いているよ
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4. |
Soleil (それいゆ)
05:16
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浅い眠りを終え すこしずつ目醒める
いつもと同じ 小さな部屋
窓の外はただ 切りとられた景色
水彩画の朝 淡いひかり
例えば あの時ふたりは出逢わなくても
きっと恙無く過ごしていた
そして このまま二度と話すことさえなくても
変わらないでしょう
窓の外は今日も 切りとられた景色
季節はもうすぐ変わるけれど
梅雨の頃 長く長く降り続いた雨が
いまさら零れ落ちてゆく
あなたの描いた 光る川や木々に
憂いを滲ませながら
向日葵色の夏は、ただ静かに流れている。
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5. |
Afternoon Wings (午后の翼)
02:53
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駈け出す子供達
白い砂の足跡に躊躇いもなく
舞い降りた翼は夢のように耀いて
そっとしのび寄る
眼差しの行方遥か
潮風と揺蕩う
微睡んだ光の午后
水の煌めき映る
舞い降りた翼は夢のように耀いて
そっとしのび寄る
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6. |
Love and Rain (恋人たちの雨)
05:07
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水飛沫撥ねて 走り去る季節睨みつけた
あの日のこと思い出す
雨の降る街に 響くギターのアルペジオ
白々しい会話交わした
あの頃 うんざりするほどに空は蒼くて
夢の様に儚いひととき
それぞれの毎日を過ごしている
それぞれの時間 二人はいつまでもすれちがう
甘い香りのなかで
霧雨に染まる 薄いグレーの街並を眺めていた
憂鬱な午后
ぼんやり綴った 空覚えの言葉たち
雨が止む前にそっと浮べたい
いま頃 近くて遠く 知らない顔をして
一人一人 溜め息ばかりで
それぞれの毎日を過ごしている
それぞれの時間 二人はいつまでもすれちがう
甘い香りのなかで
近くて遠く 知らない顔して
一人と一人 溜め息ばかりで
それぞれの毎日を過ごしている
それぞれの時間 二人はいつまでもすれちがう
甘い香りのなかで
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7. |
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星も融ける夏の夜 独りきりモノクローム
砂に書いた君の言葉 白波がさらう
ほどける様に泡の様に 少しずつ崩れて
紅く染めた爪先から 恋は消えてゆく
心変りを哂う潮風 髪がゆれていた
夜の色が変わるのを 君はずっと見ていた
一粒だけ 真珠色の涙を零して
「何処へ行くの」「町へ行くの」 捲った最終章
瞳を閉じれば流れてゆく ひと夏の記憶
貝殻の囁きに濡れた 裸足のシルエット
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8. |
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待つ人もなく窓辺にもたれて
曇る硝子越し
通りを塗りかえてゆく銀色の雨
翳る心の隙を分け入って
憶う全てを問うても繕う言葉ばかりで
跳ね上がる雨に掻き消されてゆく
遠く消え残る愛の痛みさえも
街の灯が
ひとつまたひとつ黄昏に灯る
降り続く雨に映る日々遥か
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9. |
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花びらひとひら
そよ吹き揺れる結んだ栗毛色
陽差しに騒ぎだす季節を
あなたもきっと気に入るでしょう
はやる歩を緩めて
あなたへと伸びる影法師
明日晴れたら
腕いっぱいの花を摘んで届けようかな
麗らかな日は心静かにあなたを想う
花びらひとひら
落ちて流れる滲んだペンの跡
頬つたう淋しさを
あなたはそっと聞いてくれるでしょう
日ごと夜ごとつのる
愛しさを月影に秘めて
明日晴れたら
腕いっぱいの花を摘んで届けようかな
窓明かりが潤む夜にひとり憂えて
花びらを千切って恋の行方を問う
優しいあなたを
いつも、いつまでも
見つめていられるように
降り頻る花びらに願いのせて届けようかな
果敢なく零れるひとひらに想いをよせて
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10. |
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木洩れ陽に揺れる
小径を歩こう
悪戯な風が
君の薫りのせて
瞼を擽るよ
口笛吹いて君に贈る
花びら踊るような愛の唄
倖せな陽だまりの午後に
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Minuano Tokyo, Japan
Minuano is a music project led by Japanese musician Mr.Takero Ogata, featuring Ms. Kaori Sakakibara (Lamp) as the lead
singer. Pursuing the sound that reconstructs influences such as MPB, soft rock, or city pop with a unique perspective.
Minuanoはパーカッション奏者の尾方伯郎が主宰する音楽プロジェクト。榊原香保里 (Lamp)をボーカルにフィーチャー。MPB、ソフトロック、シティポップ等の影響を独自視点で再構成したサウンドを追求。
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